2016年度上期トピックス

9月講座 「鉄腕アトムと共に生きて ― 声優が語るアニメの世界」

講師 清水マリ先生

エピソードから
アトムの放送開始から1年2カ月が過ぎた頃に体調がおかしくなり、妊娠中であることが判明。妊娠9カ月まで頑張ったが、ついにドクターストップ。代役を立てて降板した。ところが、放送を見た子供たちが大勢、「アトムの声が違う」とフジテレビに電話が殺到。結局、出産前の4本、出産後の4本の計8本休んだだけで、復帰することになった。子供たちの声がなければ、私がアトムを続けることはなかったことでしょう。


郷土に関する話
氏は地元浦和のご出身ということもあって、思い出話として原山中学の当時の環境、浦和駅東口の商店街、そして調神社(つきのみや)は鳥居のない神社として有名で、狛犬ではなく兎が置かれているのも全国的に珍しい神社であり、松の木もない。現在も欠かさず参拝しているとのこと。


3つ物語を朗読
1. 「トラとタニシのかけっこ」の話
2. 「ミョウガ」の話
3. 「鬼は外」の話
最後にアトムの声で「星の王子様」を朗読していただきました。

 

講師紹介

清水 マリ氏は、声優。劇団俳優座付属養成所7期。清水氏は浦和市出身。仲本小、原山中、浦和西高卒業。中学1年時に『ピノキオ』の舞台で上演。高校卒業後に俳優座の養成所に入所。卒業後は劇団新人会に入団。女優業の他、渡辺美佐子の付き人や、演出助手などを経験。日本初の30分アニメの主役、『鉄腕アトム』のアトム役を演じる。番組放映期間中に出産、舞台活動を続けていくことが困難になり、1966年に新人会を退団。大山のぶ代の誘いで、高松事務所に所属。声優に転身した。その後、青二プロダクション、プロダクションバオバブを経て、81プロデュースに所属。2003年から個人事務所である清水マリ事務所で活動しておられる。
主な出演作品
テレビアニメ
1963年:鉄腕アトム (アニメ第1作)
1968年:妖怪人間ベム(ベロ)
1978年:宝島(ジム・ホーキンズ)
1979年:科学忍者隊ガッチャマンII
鉄腕アトム (アニメ第2)
舞台
スターワルツ朗読劇『銀河鉄道の夜』、『星の王子さま』(2010年)
著書
清水マリ:「鉄腕アトムと共に生きて ― 声優が語るアニメの世界」、さきたま出版会(井上記)

7月講座 「さいたま市の地名の由来」

日時;平成28年7月22日(金)10:00~11:40

講師:青木 義脩先生

   考古学専攻。旧浦和市教育委員会で文化財保護行政を   担当。浦和市市史編纂に携わり、数々の発掘調査を行   い、「見沼通船掘」復元を手がけられた。日本考古学   協会、埼玉地方史研究会等会員

 

 青木氏は地名の由来について、旧浦和市を中心に地名の由来について、ユーモアを交えて説明された。

 

そもそも、地名というのは所在(向山、川上、西山など)、地形(原山、大崎、丸山など)、景観(吉原、赤坂、蓮など)、土壌(羽生、羽田など)などから付けられたという。

 

さいたま市誕生と区名制定

  三市合併で指名を公募し、第2位の「さいたま市」が選ばれた。それは埼玉県の県庁所在だから、「さいたま」にこだわったという。区名で論争の対象となった のは、「緑区」と「見沼区」。本来は「見沼通船堀」のある(現)緑区が見沼区になるところを、入れ替わってしまった。決定するまでかなり論争が続いたとい う。

 

埼玉県の県名の由来

 埼玉県の由来は、県内でもっとも大きな郡「埼 玉郡」によるもの。古代は(現)行田市埼玉付近が埼玉郡の中心であったという。埼玉は「さきたま」に由来すると推測される(行田市には「さきたま古墳群」 がある)。埼玉県という県名はあくまで郡名由来。全国ある都道府県名もその殆どが郡名由来だという。

 

明治22年に町村制施行により、多くの町村が誕生した。

 印象に残った地名のエピソード

 ・尾間木村(中尾と大間木の折衷)

 ・土合(十一の字が詰まって土という字になった)

 ・太田窪の太の字は代官所の間違いによるもの

 

他にもいろいろの角度から命名された地名が紹介された。青木氏は緑区の馬場にお住まいということもあって、特に緑区内の地名の由来が聞くことができ、参考になりました。

 

な お、参考までの日本全国2837の市町村名に使われる文字の種類は892種類で、使用頻度の高い文字は、①川、➁田、③山、④大、⑤野、⑥島、⑦東、⑧ 津、⑨南、⑩上の順である(ネット)。地名の由来は、命名のもととなったものは数知れないほどあると思うが、そのルーツを辿るとそのエピソードが明らかに なり、面白いかも分かりませんね。(井上記)

 

浦和おどりに参加しました

7月17日(日)、東浦和校協議会185名が浦和踊りに参加して旧中仙道を30分程かけて踊り通しました。我が13期からも踊り手24名、サポーター13 名、写真クラブ4名が参加して活躍しました。13期は今年は協議会の企画担当であった為、市への申込みや、練習会の企画、会場準備、案内、当日の段取りな どで全体を牽引しました。役員の皆さんご苦労様でした。参加された皆さんも楽しく踊り、達成感を味わいながら打ち上げ懇親会で盛り上がりました。来年も頑 張りましょう。

6月講座 「アフリカ ザンビア国での人材育成」

講師 JICA専門家  土屋茂機先生

 

1.アフリカについて

 

   データで見るアフリカ。面積3026万平方キロメー トル(世界の22.2%)人口11億3800万人(16%)、国の数54カ国(28%)。アフリカの国と日本の貿易関係。主な輸出国:①南アフリカ、➁リ ベリア、③ケニア、 輸入:①南アフリカ、➁スーダン、③ナイジェリア。

 

  日本はなぜアフリカを援助するのか

   ① 21世紀の世界の安定と繁栄

   ➁国際場裡におけるアフリカの重要性

   ③ 資源の宝庫として重要

   ④ 潜在的市場としてのアフリカ

 

2.ザンビア国について

 

 ザンビアはコンゴやタンザニアなど8カ国に接する内陸国で、首都はルサカ。面積は日本の約2  倍、人口1500万人。1964年イギリスから独立。80%がキリスト教。銅やコバルトなどの鉱物資 源が豊富。首都ルサカの市民生活、風習など写真、動画で紹介。

 首都ルサカは標高1200mにあり、経済は豊かではないが内戦もなく、緑が比較的多い。

 JICAは、①産業の活性化、➁経済活動を支える基礎インフラの整備・強化、③持続的な経済成 長を支える社会基盤の整備を重要と位置付けている。

 

3.ザンビアでのカイゼン指導者育成

 

  カイゼンとは、おもに製造業の生産現場で行われている作業の見直し活動のことを指します。作業 効率の向上や安全性の確保などに関して、経営陣から指示さ れるのではなく、現場の作業者が中心 となって知恵を出し合い、問題解決をはかっていく点に特徴があり、トヨタ自動車のカイゼンは有 名。土屋氏はザンビ アでの生産性向上プロジェクトの専門家として指導にあたり、その経過の報告    である。日本では当たり前のことになっている5S(整理・整備・整頓・清潔・躾)の徹底やコ ストダウン、品質向上など成果が上がっている。

 

 全般の話を聞いて思ったことは、アフリカといえば民族間の内戦で混乱と貧窮の地域というイメー ジでいたが、ザンビア1国では判断できないが、豊富な資源と低コストでの生産性を考慮すれば、 将来性は明るく展開すると思われる。ODAも積極的に行う必要性を感じました。

 

第2部 ハーモニカ演奏

演奏  ハーモニカ トレモロ

 

13期E氏が所属するクラブで、日原先生以下14名。桜区大久保公民館で活動。

 

オープニング「聖者の行進」

懐かしの曲 

「みかんの花咲く丘」「ドレミのうた」「手のひらを 太陽に」「故郷の人々」「ドナウ川のさざなみ」「北上夜曲」「水色のワルツ」

 

                    日原先生による独奏 「荒城の月変奏曲」

 

  みんなで歌おう!懐かしい唱歌、懐かしのメロディ 

    「夏の思い出」「故郷」「高原列車は行く」「高校三年生」「四季のうた」

    「今日の日はさようなら」

   アンコール曲  「青い山脈」

 

  江川氏の曲目紹介もよく、演奏と全員合唱の2部構成で、選曲もよかった。

  日原氏の「荒城の月変奏曲」も素晴らしかった。

 

                                 (記録:井上)

 

5月講座 「高齢者が元気に生き生き過ごすには!」

513日、彩の国いきがい大学OB教授、生きがい講師団・彩講会会長 岩瀬曻一先生

をお招きして学びました。

 

 

1話 戦後70年・思い出のスポーツ放送

 

 1945年(昭和20年)から現在に至るまで、その時代を代表する「スポーツ」の名場面と「政治・経済 世界 社会 世相」の日本を動かした時事の話題を巧みに絡ませて、

 

言葉巧みに展開。一時代を築いたあの懐かしいヒーローの名前が次々と現れて、ユーモアとウイットのきいた話に引き付けられ、笑いあり、またうなずく場面もあったりして、楽しく聞くことができました。

 

 昭和34年 の天覧試合・巨人阪神戦、柏鵬の全勝同士の千秋楽の再現を思わせる語りには、驚きと拍手。同時に社会のトップニュースを織り交ぜての話には、思わず当時の 時代背景が一瞬にして思い描くことができました。これら多くの出来事がつい最近のような錯覚に陥りますが、年号と重ね合わせてみると三、四十年前のことで あったりして驚きと、時の流れの速さにただ茫然としてしまいました。

 

 

 

2話「認知症予防の10カ条」

 

 第1条「プラス思考で生きるべし」、第2条「頭を使うべし」、第3条「気」を遣うべし、第4条「自分の仕事を持つべし」、第5条「趣味を持つべし」、第6条「体を動かすべし」、第7条「外に出るべし」、第8条「人と交わるべし」、第9条「おしゃれをするべし」、第10条 「よい習慣を身につけるべし」。どれも納得のいく予防法であり、一つ一つが大きな意味を持っていると思います。どれが自分に当てはまるか、自分にかけてい るのはどれかをチャックすることによって、これからの過ごし方が変わってくるのではないかと思います。認知症の予防といえば医学的立場からの話は聞く機会 は多いが、

 

今回の講師の先生のような立場からの話は真実味があり、表題にもあるように老後を生き生きと生きるための警鐘と受け止めさせていただきました。

 

 

 第1話、第2話を通して感じましたことは、話し手の話術のうまさとタイミングの取り方が卓越していること。思わず引き込まれてしましました。何よりも私どもと同じ仲間の一人であるという近親感を感じたことでありました。

                                     (井上記)

4月講座   「ガンの先端医療を知る、ガンにならない人の法則」

医学ジャーナリストの松井先生をお招きしてガンについて学びました。
 肺がん、胃がん、前立腺がん、乳がん、腎臓がんについて最新の医療事情を説明して貰い、医学の急速な進歩を実感すると同時に、早期発見の重要さを改めて教えられました。ロボットの進化と人の共同作業が、手術の負担をここまで減らして来ている事実も驚きでした。
 後半は、がん予防の15ケ条につき、具体的かつ分かりやすく説明を受けました。食事、運動、習慣など耳の痛い話が多くありましたが普段気をつけなければならない点を多く学びました。


特に印象に残っている事を幾つか挙げます。
・BMI値は2.1~2.5が望ましい・・太りすぎず、痩せすぎず
・細菌に注意・・食品のカビや動物との接触も注意
・酒、タバコの節度・・強い酒は特に注意、煙害に注意


最後は、多くの質問で時間切れになりましたが、貴重な勉強でした。

3月   「定期総会」「期末懇親会」

3月29日(火)、平成27年度の定期総会を実施ししました。

 事業報告、会計報告、校友会会則変更、新役員人事、平成28年度活動方針及び予算を審議し承認を得ました。

 その後、懇親会を盛大に開催し、1年間を振り返ると同時に、多様なアトラクションで楽しく盛り上がりました。